【事例紹介①】兄弟相続で異母兄弟の存在/お手紙で相続発生をご連絡

【依頼時の状況】

70代男性からのご依頼。ご自身の妹様が被相続人。

銀行の預貯金解約払戻手続きを受任。相続人全員で法定相続分での分割を希望。

【課題・問題点】

実父には前妻がいたが、前妻との間に子がいるかどうか不明。相続人として存在していれば遺産分割協議に参加してもらう必要がある。

【相続人調査結果】

戸籍謄本を取り寄せて調査を行った結果、前妻との間に相続人4人(被相続人の甥姪)の存在が判明。被相続人の全血の兄弟5人(代襲相続人含む)と合わせ、計9名の相続人の存在が判明した。

【事前準備開始】

相続人が確定し依頼人にご報告。続いて具体的な相続手続きを開始するために、書類の取得及び作成を開始した。

・戸籍の附票を取得し、相続人全員の現住所を調査

・相続関係説明図を作成

・金融機関から残高証明書を取得

・遺産目録作成

・遺産分割協議書(案)作成

・法定相続分での分配予定表作成

・疎遠な相続人へのお手紙作成

【相続人への連絡】

依頼者との相談の結果、全9人の相続人のうち、前妻方の甥姪4人について私が相続手続きの連絡窓口となった。ご依頼者の方がご高齢という事もあり、見ず知らずの相続人とやり取りすることの心理的、体力的な負担を避けたいとのご要望があり、窓口業務を任されることになった。

法定相続分での分割を希望されており、他の相続人とのトラブルはあまり想定されなかったが、まずは相続が発生したこと、及び遺産を法定相続分で分割したい事の2点のみを知らせるお手紙を丁重な文面でお送りした。程なくして4人全員からお電話をいただき、ご本人が相続人である事、及び法定相続分を受け取る権利がある事を法的な観点から丁寧にご説明した。

法定相続分に従い、公平に預貯金を分配する提案であったことから、相続人からの反対はなく、遺産分割協議内容に同意を得ることが出来た。

後日、遺産目録、預貯金分配予定表、及び遺産分割協議書をお送りし、印鑑証明ととともにご返送をいただき、無事に預貯金解約手続きが完了した。

【今回の手続き費用】

預貯金解約払戻手続き一式

基本報酬 148,000円+追加報酬60,000円(※1)

相続人へ協議開始のご案内 30,000円×4名=120,000円

実費 約40,000円

合計 368,000円(税抜)

※1 兄弟姉妹が相続人の場合、4人目以降10,000円/人の報酬加算

【含まれる業務】

相続人調査/確定(戸籍謄本取得)

相続関係説明図作成

残高証明書取得

遺産目録作成

遺産分割協議書作成

預貯金分配予定表作成

相続人への協議開始のご案内及び連絡調整(オプション)

各相続人への遺産分割協議書の送付、回収

金融機関預貯金解約払戻手続き

各相続人へ分配金の送金

解約金の精算表作成、及び送付

投稿者プロフィール

行政書士 日本アライドオフィス 重光孝洋
行政書士 日本アライドオフィス 重光孝洋
1972年生まれ
横浜翠嵐高校卒業
中央大学卒業
大日本印刷株式会社 法人営業歴20年
都内司法書士・行政書士事務 補助者歴5年
2023年7月 東京都中央区で行政書士事務所開業